AOCワイン用ブドウの単収に関する政令
         1993910日付け

第1条   AOCを定義する各政令に定める基本単収(rendement de base )は、AOCの呼称を使用できるワインについて、ha当たりのブドウ収穫量の限度又は収穫ブドウから得られるべきワイン量の限度を決定するものである。

 これは、ha当たりのブドウのkg重量で表示されるか、ワインのヘクトリットル量で表示される。ワインの量の場合、おり(澱)や沈殿物も含まれる。

第2条   決定されたブドウの生産地域で生産されるワインは、一つのAOC呼称しか使えない。

第3条   収穫量を決定するに当たり、特に、天候に異変があった場合には、基本単収は、当該原産地呼称の保護組合の意見を聴いて、INAOのワイン及び蒸留酒全国委員会の決定によって減ずることができる。

 この決定は、1991415日付け政令第6条第1項に従って、農務大臣によって承認される。

第4条   収穫量を決定するに当たり、ブドウの収穫量と質を考慮して、基本単収の数字を%表示で引き上げた最高限度(plafond limite de classement)を決定することができる。

この%表示は、当該原産地呼称ワインの保護組合の意見を聴いて、INAOワイン及び蒸留酒全国委員会の決定によって定められる。この決定は、1991415日付け政令第6条第1項の規定に従って、関係省の共同省令によって承認される。

 この最高限度は、いかなる場合においても、各AOCについて定められる政令に登録される停止限度(rendment butoir)を超えてはならない。

第5条   AOC呼称の使用の権利を得るためには、単収が基本単収と最高限度の間である場合は、関係者は、ブドウ収穫の開始日の遅くとも15日以内にINAOに対して認可の申請を行わなければならない。

 原産地呼称ワインの経営における全体の生産の条件を審査した上で、AOC呼称使用の権利はINAOによって認められる。

 INAOのワイン及び蒸留酒全国委員会は、当該呼称の保護組合の要請によって、当該呼称ワインの生産者に対して個々のこの申請を免除することができる。

第6条   AOC呼称が認められるワインのブドウ栽培面積における収穫量全体を考慮して、最高限度を超えているときは、当該AOC呼称使用と当該ワインが使用できるより一般的な呼称使用の権利を失う。

 ただし、最高限度を超えても、最高限度の範囲内で、実際に生産された量について、以下の条件でINAOAOC呼称の使用を認めることができる。

1 AOC呼称の使用が認められている経営体のワイン全体の生産条件が検査されること。

2 同じワインが19741019日付け政令による分析及び官能検査に合格していること。

3 ブドウ栽培者が、収穫の届出の際に、最高限度を超えて収穫された生産物についてワインの形で、それに対する代金なしで、農務担当、経済担当大臣の共同規則で認められた機関に引き渡す(届ける)(livrer)約束をすること。この場合、当該ワインには、当該AOCに定められたブドウの収穫ロットの最低糖度に対応する最低容積アルコール度を表示しなければならないこと。

 最低アルコール度の決定に際して適用される変換率は、白ワインとロゼワインにあっては、糖分17gに対してアルコール度1%、赤ワインにあっては、糖分18gに対してアルコール度1%である。

 いかなる場合においても、本条の適用による引渡しワインの量は、EUブドウ栽培及びワイン生産規則に定める義務を免れるものではない。

第7条      1条に規定するおり(澱)と残渣は少なくとも2%は計算しなければならない。従って、AOCに関する合意証明書(certificats agrements)に記載される総容量は、収穫の届出に示された容量の98%を超えてはならない。

第8条      経営体において、収穫の全部又は1部がAOCワインとなるブドウ及び原産地呼称ワインとなるブドウの生産地域内のブドウについて、831日以前に植え付けがあった年、接木した根を植えつけた(plants racines greffes)年の翌年、植え付けてある根に接木(greffage en place)をした年のものは、また、若いブドウの木のものは、収穫はまったくなかったものとみなされる。そうでない場合は、収穫は、第6条に規定する合意された機関に引き渡されなければならない。

VDQSワインを除き、原産地呼称ワイン、AOCワイン及びその他のブドウ産品が同時に生産される区域内で生産する経営体は、その他のワイン及びその他のブドウ産品用ブドウの栽培区域で、ha当たり最高90ヘクトリットルの超えるワイン及びその他のブドウ産品の量は、アルコールへの変換のために引き渡さなければならない。

6条に規定する認可機関に対する引渡しを行なわなかったり、ブドウの収穫後の年の831日以前にこの条件が実現されなかった場合、収穫によって貯蔵されているワインについて呼称の権利を停止することができる。また、違反の経営体の状況が矯正されるまでは、新しい合意証明書の発行が中断される。

いずれの場合にもこれらの条件の遵守は、蒸留に関するEUの義務を免除するものではない。

第9条      本政令第2条の規定は、次の場合は適用しない。

1シャンパン地域のAOCワイン

Partris sucessifs の呼称を定めた政令に従って収穫されたブドウによるAOCワイン 

 いずれにしても、本政令が交付されてから1年後までに、上記ワインのAOCを定義する政令が本政令の他の規定の適用を認める目的をもって補完しない場合は、上記2ワインは第2条が適用となる。

第10条   AOC呼称ワインのブドウ栽培の単収に関する19741019

付け修正政令74-872号は、廃止する。

(注:この廃止された政令は「のびゆく食品」110号、農政調査員会に掲載されている。)

高橋 梯二 訳
この資料は、農政調査委員会「のびゆく農業947」、2004年2月に掲載されたものである。

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