20091015日に署名されたEUと韓国との自由貿易協定

          地理的表示の部分の翻訳

SUB- SECTION  C

地理的表示

10.18 農産物・食品及びワインの地理的表示の認知(recognition) 

農産物品質管理法による農産物・食料品の地理的表示の登録、管理、保護に関する現在の実施規則を検証(examine)した結果、EUは、この法制度は第6項に定める各要素を満たしていると結論する。

農産物・食料品の地理的表示の登録、管理、保護に関する理事会規則(ECNo510/2006及びワインの共同市場組織に関する理事会規則(EC) No 1234/2007を検証した結果,

韓国は、これら法制度は第6項に定める各要素を満たしていると結論する。

第1項で定める法制の下で韓国によって登録されたアネックス10−Aに記載する韓国の地理的表示に対応する農産物・食料品の仕様(specifications)の概要を検証した結果、EUは、アネックス10−Aに記載する韓国の地理的表示についてこの章に定める保護の水準まで保護することを約束する。

第2項で定める法制の下でEUによって登録されたアネックス10−Aに記載するEUの地理的表示に対応する農産物・食料品の仕様の概要を検証した結果、韓国は、アネックス10−Aに記載するEUの地理的表示についてこの章に定める保護の水準まで保護することを約束する。

第10.24条に従って追加された地理的表示について、第3項はワインの地理的表示に適用される。

6 EU及び韓国は、第1項及び第2項に定める地理的表示に関する登録及び管理の要素は次のようであると合意する。
a)それぞれの国・地域(respective territories)において保護される地理的表示のリストの登録
b 地理的表示が両国地域の国土、地方又は地域を原産とし、その一定の品質、名声又はその他の特質が主として地理的原産に帰することをidentifyすることを確認する(verify)行政的手続き
(c)産品の名称が特定の産品に対応しなければならないこと、又は、産品の仕様が行政的な手続きによってのみ改正されるよう定めた産品の特定による産品に対応しなければならないことの要求

(d)生産に適用される管理に関する規定
e)登録された名称については、対応する仕様に合致した農産  物・食料品の販売事業者は誰でも使うことができることを定める  規則
(f)名称が知的所有権の形で保護されていたかそうでないかを問 わず、名称を以前に使用していた者の正当な利益が考慮されるこ  とを認める反対手続き

10.19条 ワイン、香料ワイン(Aromatized wines)及び蒸留酒の特別地理表示の認知

1 韓国において、アネックス10−Bに記載するEUの地理的表示は、地理的表示に関するEUの関係法に従った地理的表示を使用する産品について保護される。

2 EUにおいて、アネックス10−Bに記載する韓国の地理的表示は、地理的表示に関する韓国の関係法に従った地理的表示を使用する産品について保護される。

10.20条 使用の権利

Sub-sectionにより保護された名称は、対応する仕様に合致した農産物・食品、ワイン、香料ワイン又は蒸留酒の販売事業者は、誰でも使用できる。

10.21条 保護の範囲

1 第10.18条及び第10.19条に定める地理的表示は、以下に対して保護される。
 (a)   産品の原産について公衆を誤認(misleads the public)させるような形で、真の原産地以外の地域が当該産品の原産地であることを示し、又は示唆する命名(designation)、提示(presentation)のあらゆる手段の使用 (b)   真の原産地が示されていても、あるいは、翻訳や種類(kind)、型(type)、様式(style)、模造品(imitation)などの表現が伴って、地理的表示が使われていても、当該地理的表示で示された場所を原産としない同種の産品(a like good)を認識する地理的表示の使用
 (c)    パリ条約第10bisで意味する不正競争行為となるその他の使用

2 この協定は、いかなる者に対しても、取引において自己の名前あるいは商業上のその祖先の名前の使用を妨げるものでない。ただし、この名前が消費者を誤認させるような方式で使用される場合は、この限りでない。

3 両当事国・地域(the Parties)の地理的表示が同じであった時、それが善意で使用されている場合は、それぞれの表示は保護される。地理的表示作業グループは、同じ地理的表示が互いに違うものであることの実際的な使用の条件を、生産者の公平な取り扱いを確保する必要性と消費者に誤解を与えない(are not misled)こと考慮して、決定する。この協定において保護される地理的表示が第3国の地理的表示と同一の場合は、各当事国・地域は、同じ地理的表示が互いに違うものであることの実際的な使用の条件を、生産者の公平な取り扱いを確保する必要性と消費者に誤解を与えないこと考慮して、決定する。    

4 本協定は、EU又は韓国に対して、原産の当該国において保護していないあるいは保護を停止した若しくは当該国で使われなくなった地理的表示の保護を何ら義務付けるものでない。

5 本条による地理的表示の保護は、地理的表示の保護又は認知(recognition)の申請の日以前に、適用されてきた、登録されているあるいは使用によって確立している商標であって、当事国・地域で登録・適用の可能性のある商標である場合、また、当該当事国・地域の法制において当該商標の無効(invalidity)あるいは取消し(revocation)の事情(grounds)が存在しない場合は、当該商標の継続使用を害するものでない。

10.22条 保護の実施

 当事国・地域は、第10.18条から第10.23条までに規定する保護を公権力機関(authorities)の適切な介入による自らの行動によって実施しなければならない。

10.23条 商標との関係

1 同種の産品に対する地理的表示の保護に関して第10.21条第1項に規定するすべての状況に対応する商標の登録は、当該商標の登録の申請が関係地域における地理的表示の保護又は認知の申請の日の後になされた場合は、当事国・地域によって、拒否されるか無効となる。

2 第1項の目的のために:
 (a)   10.18 条及び第10.19条に規定する地理的表示については、保護又は認知の申請の日は、本協定の施行の日とする。
b)第10.24条に規定する地理的表示については、保護又は認知の申請の日は、当事国・地域の一方が他の当事国・地域から地理的表示の保護又は認知の要請を受領した日とする。

10.24条 保護のための地理的表示の追加

1 EU及び韓国は、第10.25条に定める手続きに従い、アネックス10-A 及び10-Bにおいて保護されるべき地理的表示を追加することに合意する。
2 EU及び韓国は、これらのアネックスにおいて保護されるべき地理的表示の追加に関する他の当事国・地域の要請を不適切な遅滞なく処理(process)することに合意する。
3 ある名称がブドウの品種を含み植物の品種あるいは動物の品種(animal breed)の名称と競合(conflict)する場合及び産品の真の原産に関し消費者に誤認を与える結果となりうる場合は、その名称を地理的表示として登録しないことができる。

10.25条 地理的表示に関する作業グループ

1 第15.3条第1項(作業グループ)に従って設立される地理的表示に関する作業グループは、相互の合意により、あるいは一当事国・地域の要請により、地理的表示に関して当事国・地域間の協力及び対話の強化を目的として開催する。作業グループは、全会一致方式(by consensus)で勧告を作成し、また、決定を採択することができる。

2 会合の場所は、当事国・地域間で相互とする。会合は、ビデオ会議を含むような方法で当事国・地域相互で決められる時間と場所で開催される。ただし、要請のあった日から90日以内に開催されなければならない。

3 作業グループは、次を決定することができる。
 (a)    10.18条第3項及び第10.18条第4項に規定する関係手続きを終了した後、また、他の当時国・地域によって地理的表示になると決定され、この当時国・地域で保護されることとなった場合において、EU又は韓国の個別の地理的表示を追加するため、アネックス10-A 及び 10-Bを改正すること。
 (b)    原産の当事国・地域において保護が停止になった、あるいは他の当事国・地域において適用される法律に従って地理的表示となりうる条件を満たさなくなった個別地理的表示を上記(a)に規定するアネックスから削除するため、改正すること。
 (c)    本協定施行後、改正され、特定の日に施行になった場合、本協定の法的条文(a reference to legislation)がその改正された条文(reference)として取り入れられること。

4 作業グループは、このSub-sectionの適切な機能を確保し、その実施と活動に関するあらゆる事項を考慮しなければならない。特に、次の事項に責任を有する。

a) 地理的表示についての法的、政策的発展に関する情報の交換   (b)    本協定に従った保護の考慮を目的とした個別の地理的表示に関する情報の交換
c) 本協定の実施を最適化するための情報の交換

5 作業グループは、地理的表示の分野で相互に関心のあるあらゆる事項について議論することができる。

10.26条 地理的表示の保護のための個別の申請

Sub-sectionの規定は EU又は韓国の関係法律の下で地理的表示の認知及び保護を得るための権利を害するものでない。

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